MBA講義-起業論❹-孫さんの講演-

言わずと知れたソフトバンクの孫正義さんの大昔の講義を見る機会がたまたまあった。
かなり特別な環境下にあったのかなとも思うけど教育とか考え方の参考になる部分も多々あって、今回はその話。

孫さんは幼少の頃、もの心つくときから、父親に
「お前は日本一の男になる」
といつも刷り込まれていたと語っていた。
それは理由も根拠もなく刷り込まれ、疑問も持つことなくそう教育されて、それを小学生から信じていたとの事。

「根拠のない自信より強いものはないよ」との事。

ものを売るのに一番難しいのは、「自分を説得する事だ」との事。
自分自身を説得できたら、だいたいの場合はお客様に売る事ができると言う。宗教家のように、自分を問い詰めて、迷いなく誰かに勧める事ができれば、それも寸分の迷いもなく、できれば、そこでもう「売れる」事が確定って事。
それは「仕事を選ぶ」のもそうだという話をされた。
本当に命をかけて、選ぶ事ができれば、それはもう成功に等しいとの事。
アメリカ留学から帰ってきてから一年半かけて、何の仕事をするか考えたとの事。

もう「気合」が違うんだ！「維新」を起こすんだ！との話をされた。「決断」とは「決めて」「断つ」事。
その気合があるか？と皆に問い掛けていた。

孫さんが言うには、「単に新しいビジネス」「単に現在のビジネスモデルの改善」では意味がない、中小企業はやらない。。。と。

成功の25原則を自分で作り上げて事業を考えた。
代表的な5つは
１）50年間熱中できるか
２）30～50年先まで成長が見込めるか
３）ユニークで誰にもできないか？
４）大きな投資が不必要か？
５）10年以内にその分野で日本一になれるか？　etc。。。

そして、「世の中の役に立ってるか？」との事。

そして、成功の秘訣として「嘘」はつかない
との話をされた。
１）事業の成功の保証も担保もない！商品もまだない！
２）金利は一番安くないとヤダ！
３）でもめっちゃ情熱はあります！
「嘘はどこかでえらい目に合う」との事。
あまりも「とんでもない人が来て、銀行も驚いて、お金を貸してくれた」だって。。。（笑）

人材は「全然集まらなかった」とこぼしておられた。「人材なんてものは集まらないから自分で育てるんだ」との事。面接に来た人は「君は目がいいね」といって全員採用したとの事。

お客さんにも「嘘はつかなかった」との話をされた。
「納期も遅れます」「お値段も高い」「バイヤーにも迷惑かける」けど、「ウチからだけ買ってください！」とお願いしたとの事。
情熱だけで最初は売ったとの事。
その商談で2000万の売上を作り上げたという情熱の話を熱くされた。

話を通して、一番難しいのは、「自分をだまさずに」「命を捨てて良い」と思えるテーマを見つけられるか？との話を繰り返しされた。

それが、「理念」になり、先回話した「ビジョン」になり「戦略」になるとの事。最初に計画なんてダメ！情熱ありきだ！との事。
まだまだ、お話はされたが、非常に強く印象に残っているのは、
これらの「情熱」の話。多分だけど「情熱」から、その時はまだ無かった「信用」が生まれたんだろうな、と思った。

すごく、青臭く、泥臭く、根性論な話なんだけど、うん、そうだよね、本当に自分のやりたい事に妥協するなんて、スカシテルなんてダメだよね。って事を必死で生徒におっしゃっていたのが、印象的な「孫正義さん」のお話。

少し時代は変わったけど、この気持ちは大事だよね、とnoteを振り返りながら思った。